虫太郎のろくろ

蹴ろくろ

 

修行を始めて1年くらい過ぎた33歳(1994年)のころ

自宅に轆轤が欲しくて、溶接などの鉄仕事が得意な親父といっしょに作ったのが、

このろくろ。

 

大型ポンプのベアリングを縦にして、上下に鉄円盤を溶接。

適度な重さと、スムーズな回転が得られます。

この轆轤ができるまでに、2個の試作品を作りました。

手作りの難しさは、天板の水平がとりにくさ。、回転させると波打ちます。

二台の轆轤があり、もっぱら、水引き用と削り用で使い分けています。

 

 

 

蹴轆轤を使いこなすには、ある程度、慣れと力が必要です。

製作スピードは電動と比べてもそんなに落ちません。

ただ、一日蹴り続ける体力が必要です。

 

 

 

なぜ、蹴轆轤なのか?

リズムの違いかな。。。

 

土や製作する物によって、電動轆轤も使います。

 

出来上がった作品を見て、蹴りと電動の違いを嗅ぎ分けることは難しいです。

ただ、蹴轆轤を使っていることは、僕の作風に大きな影響を与えています。

 

 

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つきの虫

 

 窯の火を止める時も、ろくろの手の加減も、

 

「虫の知らせ」を大切に感じながら制作を続ける。